借金の相続の注意点

被相続人が残した借金の支払い義務は、相続の対象となります。このため、相続財産に借金がある場合相続人は相続放棄の検討をすることになります。
しかし、借金＝相続放棄とすぐに決めてしまう前に、過払い金などがないかきちんと確認してみることをおすすめいたします。

過払い金が生じる仕組み

借金の申込みの際、返済利息は消費者金融やクレジット会社の約定に従い決められます。そして、通常その約束通り利息を払い続けていくことになります。
しかし、よく調べてみたら金融会社が契約上定めていた利率と、利息制限法で決められている利率に大きな差があったというケースは少なくありません。

平成１８年改正の貸金業規制法施行前は、出資法の上限利率だった年利２９．２％でした。そしてほとんどの貸金業者はすれすれの利率で貸付をしていました。
現行の利息制限法では、上限利率は下記の通りです。
仮に下記の利率以上の利息で契約をしても無効となります。

しかし、こういった事情を知らないまま、法定外の高い利息を払い続けている方も多いのが現状です。
借金は相続の対象になりますから、そんな方が借金の返済中に亡くなったら、相続人にこの問題が引き継がれてしまいます。

過払い金の調査

相続財産の中に借金があったら、まず過払い金がないか確認してみた方が良いでしょう。
特に取引期間が５年以上の長期に渡る場合、債務整理を進めてみたら何十万円もの過払いが判明する事があります。
その結果、借金だと思っていたものがプラスの財産になることもあり得ます。

相続財産の中に借金のある方は、過払い金や取引の履歴調査などについて、まずは当事務所までお気軽にご相談ください。

 

 

 

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