信託に関するＱ＆Ａ6-10

Ｑ６．信託にはどのような機能があるのですか？

Ａ．信託には主に、「倒産隔離機能」、「意思凍結機能」、「転換機能」があるとされています。

Ｑ７．倒産隔離機能とはどんな機能ですか？

Ａ．倒産隔離機能とは、信託財産は信託された時点で、委託者から離れ受託者に移り、仮に委託者が信託後に破産したとしても、信託財産は影響を受けず信託の目的にしたがって引き続き運用されるという機能です。
また、受託者の純粋な財産となるわけでもないので、信託財産を引きつけた受託者が破産しても影響を受けません。ただし、一定の例外はあります。

Ｑ８．倒産隔離機能はどのような活用をされていますか？

Ａ．例えば、少しお金遣いに問題があるが、資産を持っている親御さんから、親御さんを保護する趣旨で子供さんが財産を信託で引き受けるということは
あります。

Ｑ９．意思凍結機能とはどのようなものですか？

Ａ．委託者が信託後に、意思能力を喪失したり、死亡しても信託が影響を受けないという機能です。委託者が当初定めた目的に従い、信託は継続することになります。

Ｑ１０．転換機能とはなんですか？

Ａ．信託された財産が、受益権という権利に置き換わることをいいます。不動産を信託した場合、登録免許税などの流通税を軽減したり、分割しやすくなるという効果があります。

 

 

 

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